興味深い記事です。一読の価値あり。
記事はこちら:https://mbp-japan.com/kochi/stapa/column/5082938/
本文ではこんな事が書かれていました。
“中には、CMなども頻繁に打ち出している学習塾の大手が「プログラミングも学べる」としてのぼりを出したりもしているが、実態は「動画」や「テキスト」を見て同じように操作することで先生が不在でも実施できるような学習環境・・・そんな前時代的な「パソコン教室繁栄時代」を踏襲するような環境が多いのが気にかかるし・・・・1年も経たずに教室をたたむような光景も多く目にする。”
記事にあるように、暗記モノではありません。
手順に沿って動かせば、確かに動きます。
が、それなら別にプログラミング教室なんか通う必要なんかなく、家でちょこちょこっとやるのと差はありません。精々環境が整っている程度かな。
私は小学校や中学校でプログラミングは学ぶ必要はないと思っています。
やるならロボットで遊ぶ程度で十分。それ以上やりたい人は勝手にやるでしょう。
今もですが、将来的にはもっとITは切っても切れなくなりますので、拒否反応だけは起こしてほしくないし、コンピューターを使って何かをしたことがあるという経験だけあればその世界を受け入れやすくなるのではないか?という程度の期待に留めてほしいです。
それを小難しくしてしまい、拒否反応が出てしまったら最悪。
「私ITは全然ダメ」となってしまうと、今以上にそれが求められる世界で選択肢が狭まる恐れがあります。
ドリル的なモノだったり、点数をつけたりしてしまうと拍車がかかりそうで…。
プログラミングは手段ですし、そもそもITはそれだけではないです。
システム構築をする上で、プログラミングはいくつかのフェーズの中の1つでしかありません。
現実にはプログラミングをしている時間以上に設計をしていますし、テストをしています。
ある1つの機能を作るにあたり、もちろんレベルにもよりますが、見積もりは大体「設計:1、構築(プログラミング):1、テスト:1」位になります。
つまり、1つの機能を完成させるのに、プログラミングをする時間は多くて1/3程度です。
プログラミングがそこまでできなくても、今の業務を分解し、正しく整理整頓ができれば立派なコンサルタントですし、そこでは論理的思考がないと話になりません。
大きな会社、大きなプロジェクトだとテストを専門的にやる部隊がいて、その人たちも計画を立て、不具合が出るポイントを推測し、正しく不具合を報告するということができなければなりません。
そこには問題を発見する力もそうですし、「正しく再現条件を伝える」ことができないと一流のテスターにはなれません。
プログラミングだけが論理的思考を鍛える訳ではないと何度も書いていますが、IT業界では論理的思考と言葉での表現は必須です。
なんせ目に見えない裏側を考えないといけないので、言葉で伝えるしかないからです。アートとは違います(もちろんデザインなどはアートの領域ではありますが)。